なんとかPay in Asia

現在日本では、「なんとかPay」が花盛りですが、アジア各国でも、キャッシュレス化はかなりのスピードで進んでいます。

 

代表的なサービスをまとめてみました。

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アジア圏で最も有名なサービスは、中国の「Alipay(支付宝)」と「WeChat Pay(微信支付)」でしょう。

この2つのサービスは、中国において既にデファクトスタンダードともいうべきポジションを確立しており、中国以外でも利用できる国が多いという意味でも、圧倒的な存在です。

もともと中国は、「偽札が横行していて」「故に最高額紙幣が100元(1,800円弱)と小さいことから、キャッシュは嵩張って携帯しにくく」「かつ信用情報の整備が進まないことからクレカ普及率も低い」など、キャッシュレス化が強く求められる環境にあったといわれています。それに加えて、モバイルスマホが圧倒的なスピードで浸透していったことも、2大サービスが急成長する背景になったのでしょう。

今や、中国では物乞いもQRコード掲示して行うというのは、有名な話です。

 

では他の国はどうかというと、まだその国の標準と言えるほどの存在感を示しているサービスはないように思います。香港のOctopus(オクトパス)だけは、歴史も古く、保有率や利用率の視点からも、基本インフラに近い位置づけかもしれませんが。

 

キャッシュレスサービスを利用するにあたり、利便性を追求していくと、店舗等での決済という基本機能に加えて、以下の機能が求められるのだと思います。

1.モバイルアプリへの実装

2.簡便な送金機能(いわゆる個人間のP2P送金)の確保

3.銀行口座との紐づき

あらゆることがスマホひとつで済んでいく時代に、物理的なカードを携帯することは面倒なので、アプリへの実装は必須です。また、決済に加えて送金ができれば利便性はさらに高まり、かつ頻繁なチャージも不要となる銀行口座との紐づきができれば、ほぼパーフェクトというところでしょうか。

 

この3点を満たすのが、上の表で言えば赤枠で示した以下3つのサービスです。

・PayNow(シンガポール

・PromptPay(タイ)

FPS(香港)

いずれも、サービスインから日は浅いですが、利用者はかなり増えてきており、その国で生活するうえでは、かなり便利なサービスだと思います。

 

次回からは、それぞれの登録方法などをご紹介していきます。