HSBCシンガポールにおける休眠口座(Dormant)への対処方法

先日、HSBC中国における休眠口座(Dormant)への対処方法をご紹介しましたが、今回は、HSBCシンガポールにおける休眠口座への対応方法をご紹介します。

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現在、HSBCシンガポールにおける休眠口座の取扱は、以下のとおりとなっています。

 

・クレカやデビットカードを利用すること

・口座への預け入れまたは引き出しを行うこと(ネットバンキングでも可)

・24か月間、上記いずれの処理も行われない場合、口座全体が休眠口座の扱いとなる

・休眠口座になると、口座へのアクセスや取引が制限される

 

割とシンプルで分かりやすいですよね。

以前は、マルチカレンシーの口座が動いていても、SGD当座預金の口座が動いていなければ、SGD当座預金の方は休眠扱いになるなど、HSBC中国と同様に口座単位で取り扱われていたり、期間も12か月だったりと、すべての口座をActiveに維持することは結構面倒でした。

これが2019年の8月から上記の運用に変更され、随分と対処がしやすくなりました。

 

では、「休眠口座の扱いになってしまったらどうすればよいか」ですが、これは、身分や住所を証明する資料を持って、現地支店を訪れるしかありません。

 

休眠口座に関しては、以下のとおりFAQが掲載されていますので、リンクを貼っておきます。

https://cdn.hsbc.com.sg/content/dam/hsbc/sg/documents/customer-dormancy-faq.pdf

 

現地にいる方は、支店へ赴くことも問題はないでしょうが、そうでない方は、コロナ過の現在、そう簡単に現地を訪れることもできません。

東アジアにおける地政学リスクがますます高まる中、シンガポールという特別な場所に開設した銀行口座というのは、大切にしておくべきだと思いますので、口座を休眠させることのないよう注意していきたいですね。

 

おそらく、HSBCシンガポールで口座開設される方は、SGD当座預金口座とマルチカレンシーのEGA(Everyday Global Account)の両方をお持ちの方が多いと思います。

SGD当座預金口座とEGA内のSGD口座間で資金移動することで、休眠扱いを避けることができますので、ぜひ参考にしてください。