アユタヤ銀行(Krungsri)のネットバンキングを使った海外送金

今回は、アユタヤ銀行(Krungsri)のネットバンキング(KOL)を使った、海外送金のやり方をご紹介します。

 

アユタヤ銀行(Krungsri)には、PC向けのネットバンキング(KOL)とスマホアプリのモバイルバンキング(KMA)の2つのプラットフォームが用意されており、どちらでも、ネットを通じた海外送金が可能になっています。

 

今回は、実際にネットバンキング(KOL)を利用し、タイバーツを日本円に両替したうえで、海外送金を行いました。

諸事情により、日本への送金ではなく、シンガポールへの送金としましたが、預けているタイバーツを日本円に両替したうえで、日本に送金手続きを行いたいという方にも、参考になる内容だと思います。

 

具体的な流れは、以下のとおりです。

  • 左の選択フィールドの「▶International Transfer」から「International  Transfer」をクリック



  • 「Transfer Currency」欄で送金したい通貨を選択  ※THB以外を選択した場合、「Exchange Rate」欄にTHBからの両替レートが自動表示される
  • 「Country of Beneficiary」欄で受取人の所在国を選択
  • 「Beneficiary Bank's Name」欄に受取先の銀行を英文で入力
  • 「Transfer Amount」欄に送金したい通貨の送金額を入力
  • 「Foreign Bank Charges Paid by」欄で受取銀行側の関連手数料の負担を送金人負担とするか、受取人とするかを選択 ※受取人負担の場合、「Charge Our*」を選択し、送金人負担の場合、「Charge Share」を選択
  • 取引通知をSMSで受け取りたい場合、「Do you need to receive this transaction notification?」欄でYesを選択
  • 「Next」ボタンをクリックし、次画面に遷移

 

 

  • 「Beneficiary's Name (English)」欄に受取人の口座名義を英文で入力
  • Beneficiary's  Account Number」欄に受取人の口座番号を入力
  • 「Purpose of Transfer」欄で該当する送金目的を選択
  • 受取連絡が必要な場合、「Request for receipt to be sent by」欄にチェックを入れ、その方法を選択
  • Beneficiary's Country」欄で受取人の所在国を選択
  • Beneficiary's Address」欄に受取人の所在住所を入力 ※市未満の住所情報
  • Beneficiary's city」欄に受取人の所在市を入力
  • 「Bank Code/SWIFT Code・・・」欄に受取銀行のSWIFTコード等を入力
  • Beneficiary Bank's Address」欄に受取銀行の所在住所を入力
  • 「Country of Beneficiary」欄で受取人の所在国を選択
  • 「Submit」ボタンをクリックし、次画面に遷移



  • 入力内容が表示されるので、内容を確認
  • 内容に問題がなければ、SMSで送付されてくる6桁のOTPを入力し、「Confirm」をクリック
  • 次画面で「Transaction is complete.」と表示されていれば、手続きが完了

 

さて、この送金に関わるコストや着金までの期間は、どんなものでしょうか。


アユタヤ銀行側の手数料ですが、「Comission Charge」は、SWIFT手数料と謳われていて、THB 350で固定となっており、「Foreign Bank Charge」は、送金人負担とする場合、送金金額の0.05%(最低5,000円相当)がTHB相当額で必要となります。

 

また、両替時の為替レート(電信扱い)ですが、アユタヤ銀行が提示していた同時間のレートは、TTB = 0.25150、TTS = 0.25775でした。TTMがその中間値だとすると、1.2%ほどの為替手数料がかかっていることになります。

 

今回、私はタイバーツを日本円に両替したうえでシンガポールに送金し、「Foreign Bank Charge」は受取人負担とする、ちょっと面倒な送金を行いました。

当日の13時頃に手続きを行い、夕方にアユタヤ銀行側から送金内容について確認があり、翌日の16時頃には、シンガポールの受取人の口座に着金していました。

着金の際は、5,500円が差し引かれた金額が着金となっていましたので、これが受取人負担分ということでしょう。

 

着金までに要した期間は、ちょっと面倒な内容だったにも関わらず、ほぼ1日程度でしたので、不満のない速さだと思います。

コストについては、固定手数料があるために単純一律のパーセント表示はできませんが、仮に100万円程度の送金だとすると、為替手数料を含めて、1.9%程度のコストで送金できたということになります。

 

もちろん、タイには、現金であれば、バンコクのタニヤスピリットやスーパーリッチなど、雀の涙程度しか為替手数料を取らず、タイバーツ→日本円の両替をしてくれるところはありますが、それなりの額を安全に送金するとなると、このコストは、決して高い金額ではないように思います。

駐在員の方が日本に帰任する際なども、口座を残したまま帰国し、SMSさえ受け取れるようにしておけば、以下の手段よりも、コスト面ではかなり有利と言えるでしょう。

aisan-bank.hatenablog.com

 

なお、2022年12月31日までは、モバイルバンキング(KMA)を利用した海外送金は、SWIFT手数料のTHB 350がTHB 250になるキャンペーンをやっているようですので、機会の合う方は、利用してみてはいかがでしょうか。

モバイルバンキング(KMA)のやり方は、詳細が掲載されていましたので、リンクを貼っておきます。

www.krungsri.com

 

また、外国送金に関する「よくある質問」のページもリンクを貼っておきますので、ご参考まで。

www.krungsri.com