先日HSBC中国から、「一対一のプレミア専任担当者に替えて、チーム制での対応に変更します。望むなら、専任担当者制のままにするけど」との連絡がありました。
HSBC香港では、このような通知や確認さえなく、いつのまにかプレミアリレーションシップマネージャーによる専任担当者制から、チーム担当制に移行されており、既に私には、HSBC香港においては専任リレーションシップマネージャーという存在はいません。
HSBCシンガポールについては、今のところ専任担当者は残っているようで、これは、預り資産の多寡などの基準があるのかもしれません。
実際のところ、中国でも香港でもシンガポールでも、これまで専任担当者の存在をありがたく感じた局面は、ほとんどありません。メリットと言えば、せいぜい前回の話を受けた話がそのまま通じるので、同じ話を繰り返さずに済むといった程度でしょうか。
シンガポールの担当者に至っては、コンタクトをしても、3回に1回は休暇を取っていましたし、頻繁に変わる担当者のいずれもが、揃って対応品質が15点以下(100点満点で)という感じでしたので、少なくとも私にとっては、チーム担当制に移行することによる弊害は、ほとんどないと言っていいでしょう。
一方で、専任のリレーションシップマネージャーによるきめの細かい対応というのは、その中身はさておき、HSBCのプレミアステータスにおける売りのひとつだったはずで、これを縮小させていく流れというのは、HSBCの顧客対応方針を物語っているとも考えられます。
先日の「居住地による投資サービス制限の発動」以来、アジア域内のHSBCは、安心して資産を預ける先というよりも、域内のハブとして捉えるべきという思いを強くしている私としては、何と言いますか、さもありなんといったところです。
せめて、「一か国でプレミア基準を満たしていれば、他国でもプレミア対応」というハブ使いをするうえでの最大の利点は、維持してほしいものですが、これもどうなるやらと思わざるを得ません。