Global Transfer (HSBC中国→HSBCシンガポール)

HSBCには「Global Transfer」というサービスがあります。

これは、各国のHSBC間の相互送金をタイムリーに行え、かつジェイドやプレミアのホルダーは、手数料も不要という大変便利なサービスです。

 

実際に初めてこのサービスを利用したときは、感動したものです。

当時は、海外送金がようやくネットバンクでもできるようになりつつあるという状況でしたが、細かい送金情報を入力し、高い手数料を払って、数日後にようやく着金するというのが、海外送金の常識でした。それが、同じHSBCの銀行同士とはいえ、ネット上の簡単な操作で、しかも「瞬時に」国を跨ぐ送金ができたことは、かなり衝撃的でした。

 

以前は、Global Transfer共通のプラットフォームを使って、どの国のHSBCからどの国のHSBCへいくら、というような情報を入力する形でしたが、現在では、各国の通常のトランスファー機能を使って、送金するイメージになりつつあるようです。

HSBCトランスファー機能の使い方は、それぞれ微妙に異なります。特にHSBC中国は、外貨送金規制の問題などもあり、少しクセもありますので、その流れをご紹介します。なお、手続きにはセキュリティデバイスが必要です。

 

画面イメージ

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  • 「我的账户」画面の中央にある「转账」をクリック ※この後上記画面に遷移
  • 「转出账户」を選択、「转入账户」で「我的账户」をクリックし、該当の他国口座を選択
  • 「金额」を入力し、「交易原因」の中から該当の送金理由を選択
  • 「・・・重要提示及条款和条件・・・」にチェックを入れ、最下部の「提交」をクリック
  • 「验证」の画面に遷移するので、最下部の「确认」をクリックすれば手続き完了

 

クセがある、と言っているのは、「交易原因」のところです。

見てもらえれば分かりますが、チョイスできる送金理由は、旅行にともなう費用しかありません。以前は、もっと多岐にわたる送金理由から選択ができましたが、なぜか今は、かなり絞り込まれています。

おまけに画面には、「疫情期间,各地旅游出行受限,提醒您谨慎选择真实交易原因(コロナ期間中は各地で旅行が制限されているから、正しい取引理由を選択しないと許さんからな、コルァ!→多少意訳)」という脅し文句?も表示されています。

旅行以外の理由では、送金ができないのか?という当たり前の疑問はともかく、彼の国ではレギュレーションには粛々と従うしかありません。

実際に送金理由の真実性をチェックされることがあるのかどうかは不明ですが・・

 

また、中国においては、国外送金は年間5万米ドル(相当額)まで、という規制もあります。これは他行分も含め、厳密に管理されているはずですので、こちらも注意が必要です。