HSBCシンガポールを利用したPayNowの登録

今回は、「なんとかPay」シリーズの第1弾として、シンガポールのPayNowの登録方法をご紹介します。

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PayNowは、シンガポール銀行協会(ABS)の主導により、2017年7月に始まったサービスです。

最初は、個人間の送金サービスとしてスタートしましたが、現在は企業への支払、店舗での決済にも使えるようになっています。

www.abs.org.sg

 

1.サービス概要

 ・携帯電話番号等を銀行口座と紐づけることで、その番号のみで個人間送金が可能

 ・24時間365日の即時送金が可能で、個人間の送金手数料は無料

 ・企業の場合は、携帯電話番号の代わりに個別の企業登録番号を設定

 ・公共料金の支払や、一部の店舗での支払決済(QRコード)にも対応

 ・各銀行の提供するネットバンクやモバイルアプリを通じて利用する

 

2.参加銀行

 Bank of China、CIMB、CITIBANK、DBS、HSBC、MAYBANK、OCBCUOBなど10行

 ※GrabPayなど非金融機関3社も参加

 

3.HSBCシンガポールでの登録方法

<1>PayNow IDの登録

 HSBCシンガポールに登録してある携帯電話番号をIDとして登録します。

 日本の携帯電話番号でも問題ないようです。

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  • 「Move Money」から「PayNow registration」をクリック 

 

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  • 「PayNow ID」で携帯電話番号を確認
  • 「Nockname」に任意のニックネームを入力
  • 「Account」でPayNowに紐づける口座を選択
  • 「Terms & Condition」欄にチェックを入れ、「Continue」をクリック
  • 確認画面に遷移するので、同時に登録携帯のSMSに送信されるPWを入力
  • 「Confirm」をクリックすると登録完了

 

<2>QRコードの設定

 店舗等で支払を行う場合は、モバイルアプリを使用します。

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  • モバイルアプリのトップ画面にある「Scan and pay」または「Show my QR code」を利用する
  • 「Show my QR code」は、初回だけはログインが求められるが、2回目以降はログイン不要

 

シンガポールでは、PayNowのリリース前から、クレカやNETSといったキャッシュレス決済がかなり浸透しており、店舗などでの支払で言えば、現時点ではNETSが最も支持されているサービスでしょう。

一方で、シンガポールでは、QRコードも統一化が図られていることなどから、店舗決済におけるPayNowのポジションもますます向上していくことが見込まれます。

 

送金では頭抜けた利便性もあり、ABSの公表によると2020年8月の時点で446万人がユーザー登録(シンガポールの人口は550万人ほど)しているようですので、シンガポールで生活するうえでは、欠かせないサービスと言えそうです。