シンガポールのPayNowに続いて、今回は、タイにおけるPromptPayをご紹介します。
PromptPayもPayNowと同様、携帯電話番号や身分証明書などを銀行口座と紐づけた政府主導による送金決済システムで、同じく2017年にローンチしています。
1.サービス概要
・携帯電話番号等を銀行口座と紐づけることで、その番号のみで送金手続きが可能
・24時間365日の即時送金が可能で、20万バーツまでの送金手数料は無料(ATMは5,000バーツまで)
・店舗での支払決済(QRコード)や公共料金の支払にも対応
・各銀行の提供するネットバンクやモバイルアプリおよびATMを通じて利用する
2.アユタヤ銀行(Krungsri)での登録方法および利用方法
<1>KOL(Krungsri Online)での登録方法
PayNowとは異なり、日本の携帯電話番号は使えず、タイの番号が必要です。
- 「Krungsri PromptPay」の「Register」をクリック
- 対象とする口座と携帯電話番号を確認し、「Submit」をクリック
- 登録済み携帯電話のSMSに6桁のPWが送信されるので、次画面でこれを入力
- 「Confirm」をクリックすると登録完了
<2>KMA(Krungsri Mobile App)での利用方法
- 「Transfer」をタップし、「PromptPay」をタップすると、PromptPay IDによる送金が行える
- QRコードによる支払を行う場合は、「Scan」をタップすることで、支払が可能
タイでは、タイ版のLINE PayでBTSと親和性の高い「rabbit LINE Pay」なども有名ですが、PromptPayも既に4,000万人以上が登録するなど、かなり支持されているサービスです。
日本でもインバウンドの取り込みを狙って、一部で試行的にPromptPayが使える店舗もあるようです。
また、2021年4月からは、PromptPay(タイ)⇔PayNow(シンガポール)の間で、国をまたぐ送金サービスも実現させています。
まだ参加銀行が限定的※ではあるものの、携帯電話番号のみで国をまたぐP2P送金が可能になったというのは、非常に画期的な出来事と言えるでしょう。
※参加銀行は以下のとおり
「フィンテックかくあるべし」というサービスではないでしょうか。